桃ちゃんへ

桃ちゃんへ

ねぇ　桃。

桃がいなくなってからもう１ヶ月たったんだぁ。

桃は今どこに　いるの？

まだ時々、お家の中にいるんじゃない？

そんな気がするの。

お空の上と、地上とを　行ったり来たりしているのかな？

四十九日までは、あの世とこの世を行き来するって何かで読んだ事があるんだぁ。

だから　きっと桃も時々　お家の中に戻って来てるでしょう？

私ね、ふっと振り向く事がよくあるの。

そこに桃がいるような気がして。

桃が　いない事がまだ信じられないんだよ。

桃がね、たくさん　暴れていた　お布団の上や、嫌いだったクッションを

見る度に　どうして桃がいないのか　わからなくなる瞬間があるの。

ダメだね。

でもね、桃は知ってるかもしれないけど、私あんまり泣かなくなったよ。

悲しいのは全然変わらない。淋しさはどんどん増していく。

それでも私、泣かないよ。だって桃、心配するでしょう？

私ね　桃とたくさんお話したことを　思い出してるんだ。

ねぇ桃。また抱っこしてあげたいよ。

ううん、抱っこさせて欲しい。。。

ひざの上で眠って欲しい。

桃の声が聞きたいよ。。

ねぇ桃。お空の上はどんな感じ？

楽しい？淋しくない？お友達出来た？

桃はワンちゃんのお友達いなかったから心配なんだ。

ちゃんとお友達作れてるかな。。。

ちゃんとご飯も食べられてるかな。。。

ずっとずっと私が美味しいもの食べさせてあげなかったんだもんね。。。

今更　謝っても仕方ないんだけど　本当に　ごめんね。

私　ひどい事　してたのかもしれない。。

桃香の為だからって言いながら　桃に悲しい思いさせてたのかもしれない。

本当に　ごめん。。。

今更　桃ちゃんの　好物を　お供えしたって遅いってわかってる。

この世にいる時に　食べたかったよね。。。

本当にごめんなさい。。。

お肉や　パンを　お供えする度　後悔の嵐が　私を襲うの。

ごめんね。

本当にごめん。。。。

怒ってるかな。。桃、ごめんね。。。

お供えしたものって　桃、食べられてるの？

何でも食べていいんだよ。

今更　遅いかもしれないけど　好きなものいっぱい食べて。。お願い。。。

ねぇ桃。

ねぇ桃。。。

私たくさん話したい事があるんだ。。。

だっていつも桃は聞いてくれてたもんね。

横目でチラって見ながら迷惑そうな顔をしていた時もあったね。

でもいつもいつも聞いてくれてたね。

ねぇ桃。

私の声って今も桃に聞こえてるの？

たくさん話したい事が・・・あるんだよ。。。　

ねぇ桃。

桃ちゃん　聞こえてる？

あのね、桃に会いたいの。

あのね、桃がいなくて淋しいの。

あのね、桃がいないくて悲しいの。

あのね、桃が死んじゃって、、、悲しいよぉ。

死んじゃった。。。桃が死んじゃったよぉ・・・

桃はホントに死んじゃったんだね。

だって桃はいつも私のそばにいたんだもん。

だから淋しくないわけない。

淋しいよ、淋しいの。会いたいの。もう一度会いたい。

でもね、でも桃が最後に私の前で旅立った事、約束を守ってくれた事、

本当にお利口だったと思うから、だから私も約束を守るからね。

桃だけが約束を守って私が守らないなんてダメだもん。

だから頑張らなくちゃ。。。

桃はいつも見てたから。

私が泣いてると寝ずに　じーーーっと私の顔見てたから。

きっと今も　じーーーっと見てるね。

そうだ、桃とお話したくなったらまたこうしてお手紙書けばいいんだよね。

たくさん　ごめんね　と　ありがとうを言ったけど全然言い足り無いの。

だから　また言わせてね。

桃ちゃん　ごめんね。。。そしてありがとう。

桃、いつでも戻っておいで。

私　待ってるから。

ずっとずっと私は桃香のものだからね。

桃がいなくなって　前の弱虫で泣き虫な私に戻っちゃいそうだけど

桃との約束守る為にちゃんと頑張るから・・・見ててね。

でも元気で頑張れる日もあるんだけど　どうしても悲しくて淋しくてどうしようも

なくなる時もあるんだぁ。。。

そんな時にはまたお手紙書かせてね。